第7回 Analyzerは何を見るためのツール?耳と組み合わせることで判断力は高まる
- 2 日前
- 読了時間: 4分
「Analyzerを見れば、プロのような音が作れる。」
そんなイメージを持っている方もいるかもしれません。
確かにAnalyzerは便利なツールです。
周波数バランスやピークを視覚的に確認できるため、多くのプロも制作で活用しています。
しかし、15年以上ダンスミュージックを制作・指導する中で私が感じているのは、Analyzerは答えを教えてくれるツールではないということです。
今回は、プロのようなサウンドに近づくためのAnalyzerとの向き合い方をご紹介します。
Analyzerは音を「見る」ためのツール
Analyzerは、音を視覚化してくれるツールです。
例えば、
周波数バランス
キックのピーク
低域のエネルギー
高域の分布
などを画面で確認できます。
耳だけでは気付きにくい違いを客観的に見ることができるため、制作ではとても役立ちます。
グラフを真似することが目的ではない
Analyzerを使い始めると、
Referenceと同じ形にしようと考えてしまうことがあります。
しかし、
グラフが同じになれば、
同じ音になるわけではありません。
キックの種類も違えば、
ベースも違い、
アレンジも違います。
だからこそ、
Analyzerは「答え」を探すためではなく、
違いを確認するために使うことが大切です。
耳で感じたことを確認する
私はレッスンでも、
まず耳で聴き、
その後Analyzerで確認することをおすすめしています。
例えば、
「少し低域が多い気がする。」
そう感じたらAnalyzerを見る。
「Referenceよりピークが高い。」
ということが分かれば、
耳で感じた印象を客観的に確認できます。
この積み重ねが、判断力を育てていきます。
Analyzerだけでは判断できないこともある
Analyzerは万能ではありません。
例えば、
音の迫力
パンチ
ノリ
グルーヴ
空気感
こうした要素は、
グラフだけでは判断できません。
だからこそ、
耳とAnalyzerを組み合わせることが重要になります。
どちらか一方だけではなく、
両方を使うことで、より正確な判断につながります。
Referenceと比較するための補助ツール
Analyzerを使う目的は、
Referenceとの違いを確認することです。
例えば、
低域は近いか
アタックのピークはどうか
高域のエネルギーはどうか
こうしたポイントを確認することで、
「次に何を調整するべきか」
が見えやすくなります。
まとめ
Analyzerは、とても便利なツールです。
しかし、
Analyzerを見ることが目的ではありません。
本当に大切なのは、
耳で感じたことを確認し、
Referenceと比較しながら、
次の判断につなげることです。
私はレッスンでも、
「Analyzerは答えを見るためではなく、自分の判断を確認するために使いましょう。」
とお伝えしています。
この考え方が身につくと、
Analyzerに振り回されることなく、
自分の耳と判断基準を育てられるようになります。
プロのようなサウンドに近づくためには、
ツールを増やすことではなく、
ツールを正しく使いこなすことが大切です。
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